一言で言えば、メチャクチャお洒落な映画です。
難解な雰囲気を漂わせているモノの
実はストーリーは至ってシンプル。
事故で下半身不随となり、自暴自棄になったスタントマンと
骨折で入院中の一人の少女の交流を軸に、
スタントマンが少女に向かって、思いつくまま語るおとぎ話が
平行して描かれます。
華麗な映像には目を奪われるばかりですが、
おとぎ話をおとぎ話として語られると、
やはり、観る側の気持ちも距離が生まれてしまい、
つまり「ネバー・エンディング・ストーリー」のような
おとぎ話を映画にしたというのではなく、
映画の中で、おとぎ話をおとぎ話として語っているため
ストーリーにのめり込むにも少々無理があり、
では、現実を描く、自殺を繰り返すスタントマンと少女の交流に
感情移入出来るかと言えば、おとぎ話と交互に語られていくためか
それも難しく、全体の展開に飽きがくるのは否めません。
と言っても、そんな一面に気をとられるよりも、
華麗な映像の数々に酔いしれた方が得策と言えるでしょう。
監督はインド出身のターセム。
24歳でアメリカに渡り、ミュージックビデオや
CMの監督としてキャリアを積んだ人です。
長編映画は二作目ということですが、
それまでのキャリアを生かした映像の構築力は
ただならぬものがあります。
衣装は北京五輪開会式の衣装を担当した石岡瑛子。
彼女の衣装があって初めて素晴らしい数々のシーンが
成立したと言っても過言ではないでしょう。
スタイル、色彩、共に大胆でありながら、奇抜というのではなく、
出演者のキャラクターを最大限に広げています。
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