08年7月3日
単純化と混沌が混在した今という時代を、一歩踏みとどまって見直す必要が
あるのではないかと、問いかけてくる一冊です。
本書では繰り返し小泉、竹中政権がいかに日本を歪めたかを告発していますが、
何故、小泉政権では、そうした政策がとられたのか。
何を目指し何故そのような行動をし、そのどこが間違っているのか。
その「何を目指し何故そのような行動をし、」という部分が欠落している為、
告発が空回りしている感は拭えません。
表紙には「亡国から再生へ」というタイトルの下に、
「経済成長か幸福追求か」という一文が加えられています。
幸福ってお金ですか?という問いを発しているようでもあるのですが、
ここももう一歩踏み込んで、著者の考えを聞きたかったところです。
と言っても、何を目指して生きるべきか。
考えさせてくれる好著であることには変わりありません。
他にもコラムにはテーマ別に色々な記事が掲載されています。是非、ご覧下さい。
ご覧下さい。