「時雨みち」藤沢周平

08年7月5日
 映画化された「山桜」を観て、特にラストの呆気なさには、あれ?

って思うこともあって原作を読んでみました。
※「時雨みち」は「山桜」を含む、藤沢周平の短編集です。
 原作を読んで驚いたのは、なんとも短いこと。
映画は、原作をかなり膨らませて描いていました。
 では、一体どこを膨らませて?ということですが、
原作は主人公、野江の視点、一本で描かれています。
比べて映画では、野江をずっと想っていた弥一郎の視点が、
ぐっと膨らませてあったのです。
確かに、その方が映画としては面白いようにも思うのですが、
原作のようなすっきりした味わいは減ったかも知れません。
特に原作は、野江の視点に絞りきっていますので、
ラストの場面も鮮やかな印象を残して記憶に残るのですが、
弥一郎の視点も加わった映画では、その後どうなるのだろうという部分が、
大きく気がかりとなってしまい、物足りなさも感じてしまった次第です。
 さて、「山桜」を含め、11の短編を収めたこの短編集を読んで思ったのは、
安易な甘さを排除した物語の展開、特に投げっぱなしに思えるほどの終わり方です。
「帰還せず」にしても、普通考えればラストは、
人並みの幸せをつかもうとした隠密仲間を、上手に見逃すのかと思うわけですが、、、
 「盗み喰い」は、かなり主人公に辛辣ですし、
「滴る汗」は主人公を追いつめ、追いつめたまま話は終わっています。
「おさんが呼ぶ」のハッピーエンドは例外的に思えるほどで、
希望や夢にしろ、甘さなど微塵もない現実をふまえた上でなければ
描けるものではないという姿勢を感じました。
テレビ時代劇の勧善懲悪を見慣れた目には、
正直なところ物足りなさも一方では感じつつ、
どの物語も常に新鮮で、一遍を読み終えれば次、
また次、と果てなく読み続けたい気持ちが湧き出ます。 

 


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