０８年３月１６日
久々にフランスの香りをプンプンさせたフランス映画が登場しました。
監督はチュニジアで生まれ、パリで育ったピエール・サルヴァドーリ。
主演するのは「アメリ」のオドレイ・トトゥ。
彼女のファッションを眺めるだけでも、楽しいかも知れません。
ただ、ストーリーには付いていけないかも。。。
「内気でお人好しの冴えない高級ホテルのウェイターが、
自分を億万長者だと勘違いした美女と夢のような一夜を過ごす。
しかし、正体がバレて・・・」
なんていうお話なのですが、
美女といっても、その正体は、
お金持ちにしか興味のない玉の輿を狙う美女。
どう魅力的に描こうとしても無理があるように思いますし、
そんな彼女に熱を上げる男もまた愚かにしか見えません。
高級ホテルを舞台に主人公は、
玉の輿を狙っている訳ですから、この映画には
沢山の億万長者が出てきます。
そんな億万長者の退屈で無味乾燥な日常が
垣間見られるこの映画、そんなところは面白いかも知れません。
ヨーロッパには生まれながらの億万長者が多くいて、
日本とは随分と社会の成り立ちが違うようです。
勿論、日本にも土地長者はいますが、
土地は売らなければお金になりませんし、
日本の長者はやはり、仕事で稼いでいる人が大半でしょうから
日常は、お金を使う暇が無いほど忙しいでしょう。
と言っても後半、男が裕福な未亡人と出会い、
彼女のジゴロとなるところから、話は転がり出します。
物語としては意外な展開へと向かって行き、
興味は、ぐっと高まります。
詳細は省きますが最後、バイクに乗って二人は
走り去りますが、これが「素敵な恋」だったのか、
後味には疑問も残るでしょう。
あの二人に明るい未来は待っているのでしょうか？
一年後が想像できてしまうと思ったのは、私だけでしょうか。
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