08年3月31日
東京・汐留にある浜離宮は江戸時代の代表的な大名庭園です。この地は、17世紀半ばまでは、将軍家の鷹狩場で、一面の芦原。そこに初めて屋敷を建てたのは、四代将軍家綱の弟で甲府宰相の松平綱重。1654年、綱重は将軍からこの地を賜わり、海を埋め立てて甲府浜屋敷と呼ばれる別邸を建てました。その後、綱重の子供の綱豊(家宣)が六代将軍になったのを契機に、この屋敷は将軍家のものとなり、名称も浜御殿と改められました。以来、歴代将軍によって幾度かの造園、改修工事が行なわれ、十一代将軍家斉のときにほぼ現在の姿の庭園が完成しました。明治維新ののちは皇室の離宮となり、名前も浜離宮と替わり、その後、関東大震災や戦災で御茶屋など数々の建造物や樹木が損傷し、往時の面影はなくなりましたが、昭和20年11月、東京都に下賜され、整備のうえ有料公開されるようになりました。なお、現在は国の特別名勝及び特別史跡に指定されています。
写真は桜満開の浜離宮の様子ですが、特別、桜の名所というワケではありません。しかし、本数は少ないながらも見事な枝振りで、汐留の再開発によって建てられた高層建築と歴史を感じさせる桜の造形が現代ならではの鮮やかなコントラストを見せています。
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