０８年２月１８日
２００７年春に開館したサントリー美術館。
既に終了しているのですがサントリー美術館で開かれた
「和モード―日本女性、華やぎの装い」という企画展をご紹介します。
サントリー美術館は、「生活の中の美」を基本理念に
絵画、陶磁、漆工、ガラス、染織など、
多彩な美術品の収集をしています。
しかし、常設展示場は持たないため、
多彩な収集品は企画展の中でしか、
一般の人の目に触れることはありません。
サントリー美術館では、設けられたテーマに従って、
展示品を全て借りてくることで開催する企画展と、
収集してきた美術品を織り交ぜながら行われる企画展の
二通りの催しが行われています。
華やぐ企画は、現在行われているロートレック展のような、
オルセー美術館をはじめ、サンパウロ美術館など
国内外の美術館から集めた名品による企画展ですが、
サントリー美術館ならではの本領発揮となると、
自らの収集品を中心にした企画展の方に分があると思います。
「和モード―日本女性、華やぎの装い」では、
日本的な装いの流行・様式を「和モード」と名づけ、
江戸時代に普及した小袖、浮世絵などに描かれた女性の装い、
化粧や髪飾りの変遷、文明開化以降に焦点を当て、
サントリー美術館の収集品を中心に、
日本的な美の移り変わりを辿っています。
日本人は何を美しいと感じ、
何に価値観を覚え、暮らしてきたのか。
本格的に考えることができる企画展となりました。
他にもコラムにはテーマ別に色々な記事が掲載されています。是非、ご覧下さい。
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