07年8月28日
アメリカで人気という警察を舞台にしたテレビドラマです。
とにかく型破りというか、ハチャメチャというか
警官である主人公が正義のようでもあり、
やはり悪い奴でもあるんです。
主人公たちを、内部調査で摘発しようとする警官は、
犯罪現場の撃ち合いに乗じて射殺してしまうし、
麻薬の密売犯を逮捕するどさくさに紛れて
麻薬をチョロまかす。
ルール無用というよりも犯罪者です。
ところがこのドラマのキャッチで
「デカイ犯罪を食い止めるために、小さな犯罪は必要悪だ!」
と謳っているように、ルール無用の犯罪は型破りという捉え方のよう。
ただ、違う側面から見ればリアリティを追求しているように
見えるところが、このドラマの恐ろしいところです。
日本の警察も不祥事が次から次に出てきて
収まる気配がありません。実際に警察内部では何が起こっているのか
部外者には理解できません。
おそらくアメリカも同じでしょう。
そうした中、殆どを手持ちカメラで撮影し、
ドキュメントタッチを駆使した上、主人公の警官たちは
大きな犯罪に立ち向かう姿と同時に、
麻薬をくすね、敵と思われる警官は抹殺し、
私生活は乱れと、いかにも、やっぱりこんなものなのだろう、
という姿をさらし続けます。
問題は視聴者に、現実とどのくらいダブルものなのか
判断しようがないことです。日々、マスコミから流されるニュースでは
非常にリアルなのではないかと感じてしまう。
しかし、果たしてどうなのか判断できる材料が
実際に視聴者の手元にはないのです。
見ていて気持ちの良いドラマでは無いのですが
実はハマります。
これが映像のリアリティの魅力、怖さなのかと思います。
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