07年8月8日

 余りにもバカバカしい子供じみた話に

巨額の制作費を注ぎ込んで、どうなのでしょう?
アメリカ映画らしいというか、スピルバーグらしいというか、、、
 
 1980年代に人気だった日米合作のアニメが
基の話のようですが、その基になった玩具は、
タカラ(現タカラトミー)が日本国内で販売していた
『ダイアクロン』『ミクロマン』シリーズを
アメリカのハスブロ社が他の変形ロボット玩具と一緒に
『TRANSFORMERS』として販売、アメリカで大ヒット。
それを日本に逆輸入した『トランスフォーマー』シリーズとか。
 
 変身とか、合体とか、小学生が遊ぶオモチャの世界ですよね。
それを大まじめに大作映画にして、
大人も巻き込んで見せようって言うワケ?
大いにケチを付けようと映画館に乗り込んだのでした。

 
 ところが面白いんです。この映画。
 
 困ったもんです。ホント。。
 
 子ども向けロボット玩具の、
あり得ない姿をリアルに再現し、
砂漠でも都会でも暴れまくるんです。
それだけで、ワクワクです。もう駄目です。
やめて〜!!の世界です。
さっきまで、ケチを付けようと意気込んでいたのに
面目丸つぶれです。
 
※ここからは一部ネタバレの話が出てきますので
 映画館へ行かれる方は、改めて読んで頂いた方が良いと思います。
 まったく私は、ストーリーを知らず、決まり切った展開といっても、
 『トランスフォーマー』という玩具やアニメを詳しく知らなければ
 予告編からストーリーは読めません。そのお陰で、
 「そういうことになっていたのかぁ」「だからあの車は・・・」
 など楽しめました。

 
 映画を見て驚いたのは、遙か彼方からやってきた変身ロボットが
地球を破壊しまくるだけかと、予告編を見て思っていたのですが、
(今までにもありましたよね。地球制服にやってくるエイリアンと
それを阻止するため英雄的に戦うアメリカ軍の話、いろいろ。
ほかの国は何をしているのだろう?)
そう単純な話でもなかったのですね。
 
 地球にやってきた悪い変身ロボットと、地球を守ろうとする
良い変身ロボットの戦いだったとは。
(やっぱり単純な話でしたね。。
良い変身ロボットはいないのだと思っていました。)
 
 結局、「良いもん」と「悪いもん」が地球を巡って
戦うという、かなり昔から日曜の朝などにテレビでやっている
子ども向け番組の延長線上の話じゃないですか。
お父さんもお母さんも子どもが点けているテレビを
遠くから眺めていただけで気が付けば結構知ってしまっている、
日本じゃお馴染みの話です。
これが、世界中の映画館で今、上映されているとは。
 
 『トランスフォーマー』の予告編を見ていると
ヘリコプターがロボットに変身なんて、何故?
ありえないじゃん。アメリカ映画もホント、くだらなくなってきた等、
思っていたのですが、そんなことを言ったら、
日本のウルトラマンだって仮面ライダーだって何故変身できるのだ?
となってしまうワケで、そもそも日本の子ども番組では、
そんな疑問は持つ方がおかしいことに何故かなっていて、
あれはあれ、これはこれ、で全然問題なし!
我々も長年、何故か受け入れていたのでした。
ということで、外国人に見せたら笑われようとも、
日本人の間では、合体しようと変身しようとOKだもんね。
という日本列島における暗黙の了解があったワケですが、
アメリカ映画によって、いきなり世界中にそんな価値観が披露され
世界中がOKじゃん!!!となっているような変な感じです。
 
 そもそもロボット、特に人型ロボットは日本の独壇場です。
 
 欧米の人たちは、(そう大ざっぱに括っていいか不安ですが。。)
わざわざ、ロボットを安定の悪い二足歩行にする
不合理さが理解できないとか、
ロボットに心?みたいな擬人化に疑問だとか、
キリスト教的な観点からも、人型ロボットは???
とか色々思っていたようで、とにかく二足歩行ロボットには
余り関心が無かったワケですが、そんな中、手塚治虫先生の
鉄腕アトムが日本人の心をわしづかみにしてしまい、
ロボットは人のように歩き振る舞い、人間の友だちになって、
人ができないことも、やってくれるようになって、世界を良くするのだ!
という価値観の基、えっさえっさ競って開発して、
かつては最先端の開発者のみ作り得た人型ロボットが、
今や秋葉原で、「部品を組み立てれば出来上がります。」
なんて風に売られているという、勝手に世界最先端になり、
商売にもしてるけど、ロボットは人間の友だちという、
独壇場の世界を日本人は作り上げたのですが、
この映画は、まさに日本列島で密かに当然となっていた
こうした価値観の上、ストーリーが展開するのが、驚きでした。
 
 発達した科学技術を持つ良い変身ロボットは、
人間の未来に可能性を見出し、人間との友情を育み、
人間の為、悪い変身ロボットと命を賭けた戦いを繰り広げたのであった。
という日本ではお馴染みのストーリーです。
 
 そして最後は、人間の可能性を信じ、
良い変身ロボットは、いつまでも地球を守るだろうという、
繰り返し繰り返し様々な主人公を創造し
語り続けてきたお馴染みの話です。

 
 ところで、主人公の両親に見つからないようにと
庭をメチャクチャに破壊しながら隠れようとする
巨大変身ロボットたちのユーモラスなこと。
これは、ウルトラマンと怪獣たちが戦う中で、
たまに、ふざけたやり取りを交わすことがありますが、
あのユーモアに通じたものを感じました。
 
 まさに元を辿れば円谷英二、手塚治虫にも通じる
感性、価値観が、この映画にあるように感じたのは
私だけでしょうか?

 
 宣伝では、スピルバーグと『アルマゲドン』のマイケル・ベイ。
驚異の映像革命が、映画史を塗り替える!
とありますが、まあ、それはどうなのでしょう。
従来から積み上げてきた特撮技術の集大成という方が
正確なように思います。
 
 著名な俳優というと国防長官を演じたジョン・ヴォイトしか
見あたりませんでしたが、最後まで物語に印象的に絡む役で
出演しておいて良かった!って思っているのではないでしょうか。




 

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