07年8月6日

 これはもう、お祭りみたいなものでしょう。

今のハリウッドを担うスター俳優が集まって
ワイワイやるのを、みんなで楽しみましょうという
いろいろ理屈言うなよぅ。。という映画かな?
 
 となると一言、言いたくなりますよ。。。ネ。
 
 監督のスティーヴン・ソダーバーグは、
スピルバーグたちの大作路線とは一線を画し、
古き良きハリウッドを今風にアレンジせんと、
イメージとしてはデジタルではなくアナログ路線で
(判ります?伝わります?いいたいこと。。)
わざと手持ちカメラを揺らして撮ってみたり、
テクニックを機関銃のように撃ちまくりますが、
ちょっと空回りな印象も。
(撮影=ピーター・アンドリュースは監督の別名。
スティーヴン・ソダーバーグは、自ら撮影しているようです。)
 
 私としては、もう少し「けれん」が欲しいという気もします。
アメリカ映画って、意外にあっさりしてますよね。
ここだろう、、山場は、、っていう場面であっさりと
次の場面に転換したりして。

 
 例えば、外連味(けれんみ)たっぷりと言えば
「桃太郎侍」の高橋英樹でしょうか。
ヤクザ者が茶屋の娘に悪さをしようと取り囲んでいたとします。
たまたま前を通りかかった桃太郎侍。
「よせよせ乱暴はいかん。」などと近寄りますが、
「さっさと行きな。ケガするぜ。」などと言われてしまいます。
桃太郎侍の言葉を無視して娘に手をかけた途端、
その腕は捕まれ、引き離されます。
「なんでい、この野郎」と皆で桃太郎侍を取り囲むわけですが、
このあと睨み返す桃太郎侍の顔の度迫力、、アップがググッっと
差し込まれ、その睨みに恐れおののいたヤクザたちは、
「このままで済むと思うなよ!」と捨てぜりふを残し逃げていくわけです。
(勿論、このままで済む筈もなく最後には
桃太郎侍に斬られてしまいますが。。)
この、ググッっと挿入されるアップ、外連味たっぷりで
ちょいと大好きです。
 
 おまけに、もう一つ例を挙げれば
映画「忠臣蔵」。日野家用人立花左近になりすまし
江戸を目指す大石内蔵助とその一行。
ところが三島の宿で、その立花左近本人と同宿してしまう。
どうやってこの危機を脱するかぁぁぁぁ。
立花左近を演じる大河内伝次郎と内蔵助を演じる千恵蔵の
アップが交互に、ズンズンズンズンと切り替えされます。
「御大、、アップ、、頂きま〜〜〜〜す。」
助監督の叫ぶ声が聞こえそう。
目と目が火花を散らしスクリーンで激突しています。
 
 まあ、ここまでやれとは申しませんが。。。

 
※ここから下は、ちょっとネタバレの部分が入ります。
 お気をつけを。。。

 
 アル・パシーノをはめてやったぜ。という場面なんかでも
あっさりしてますよね。
もっと「フッフッフッ、、ヒャッヒャッヒャッ」って感じや
「やられちまったゼ!」って感じを出しても
イイと思うんですけど。。。
 
 オーシャンズの仲間たちが集まってくるところや、
作戦開始っていうところでも、「いざ登場!!!!!」
って風では駄目ですかね。
 
 最後の空港の別れの場面。
あそこもアッサリでしたね。押しの一言、、何か欲しかったな。
 
 ホテルで散々な目にあった五つダイヤ賞の調査員。
最後には大当たりをスロットマシーン?で出しますが、
コインを置いて去るだけでなく、仕掛けてあげたよ!って
もっとハッキリ見せてもイイと思うけど、サラッとやるのが
粋なのかなぁ。
 
 分け前を寄付されてしまったベネディクトが
寄付についてテレビ番組で語っている場面は
一番、笑いました。。傑作。。
ガルシアの何とも言えない表情が素敵です。

 
 さて、シナトラの「オーシャンと11人の仲間」を
新しい設定で作り直したということは、皆さんご存じの通りです。
映画の中でもシナトラのエピソードが出てきます。
実際、プロデューサーのジェリー・ワイントローブは
シナトラとも仕事をしたことがあるようですし、
ラスベガスを舞台に数々の仕事もしたことと思います。
そんな思い入れも映画には盛り込まれているでしょう。
 
 映画評などでは、一切指摘されていないようですが
ジェリー・ワイントローブは、復活しラスベガスで大成功を収めた
あの!エルビス・プレスリーの全米ツアーをプロモートすることで
億万長者となり、後に映画界で大成功を収めます。
当時、全米の大会場をツアーして回るというコンサートはなく
ジェリー・ワイントローブが前代未聞の企画を持ち込み
実現させました。
このとき以来ワイントローブは、エルビスとメンフィス・マフィアの面々と
友人になり、その後も友情は続きます。
ワイントローブは、シナトラの映画をリメイクするという
プロジェクトに、自分もその中に心地よく加わることが出来た
エルビスと取り巻きたちとの思い出も盛り込んでいるように思います。
 
※メンフィス・マフィアとは、エルビス・プレスリーの
 取り巻きたちの総称。彼らはエルビスのプライベートの
 遊び仲間であり、仕事上ではスタッフとして身の回りの世話を
 しました。24時間周辺から離れない彼らを、いつしかマスコミは
 メンフィスマフィアと呼ぶようになりました。
 取り巻きを連れているスターは他にもいますが、エルビスのように
 取り巻きを自宅に住まわせ、24時間一人になることが無いスターは
 エルビスの他いません。
 
 ラスベガスと言えばエルビスを、今でもイメージする人は
多いと思いますが、当時ワイントローブがメンフィスマフィアの面々と
エルビスを囲み仕事をしていたことを最後に指摘しておきたいと思います。
そう思ってこの映画を見ると、またひと味違って楽しめるかと思います。




 

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