07年7月22日

 「オンリーワンを目指せ!」

よく言われることです。
確かに大切だと思うのですが、
でも、何かスッキリしないものがあります。

 そもそも大半の企業がオンリーワンの技術やサービスなど
持っていないのではないでしょうか。
しかし、企業活動は続けていますし、好調な会社も
勿論あるわけです。

 そもそもオンリーワンって、どういう意味でしょうか?

「only one=他に似たようなものがないこと。」

「オンリーワンとは、その分野でのナンバーワンのこと?
No!!ナンバーワンとは違い、
その分野ではそこだけ。という意味。」

「ナンバーワンは占有率第一位とか最高位のことであり、
量的な意味や権威的な表現。しかしオンリーワンは、
質的な、内容的な意味であり、他との差別化がポイント。
すなわち、「自分だけ」「この商品だけ」「この方法だけ」というように、
「……だけ」ということである。」

 ほぼ、こうした解説に違いは無いかと思います。

 そして、この論法は次のように続きます。
「人間は本来、誰もがオンリーワンの存在である。
そして会社もまた、どの会社もオンリーワンの存在なのである。」

 そして、この論法の締めくくりは
「自分や自社を深く見つめてみれば、必ず何かのオンリーワンが
隠れているはず。それを見つければよい。
ところが、あの会社と同じようになりたい、
あの商品と同じようなものにしたい、
と自らオンリーワンであることを放棄してしまっては、いないだろうか。」

 成る程もっともに聞こえますが、そういったことが、
誰にも、どの会社にも、可能なのでしょうか?
人は、会社は、本当に皆、違うものなのでしょうか?
違う存在であるべきなのでしょうか?

 誰もがイチローや松坂になれる可能性を秘めている。
そんなことを言う人がいそうですが、そうでしょうか?
野球をやっている人の中で、
ほんの一握りの人が、甲子園に出場でき、
その中でも、ほんの一握りの人が、プロ野球選手になり、
大半の人は平凡な成績で選手人生を終え、
僅かな人だけが、目立った成績を収められる。
誰でもが知っている事実です。

 振り子打法をできるのはイチローしかいないですし、
一本足打法をマスターできたのは、現役時代の王監督だけです。
では、他の人は充実した野球人生が送れなかったのかと言えば
それは違うと思いますし、それぞれが、それぞれなりに充実した
野球人生を送ることは、できたのではないでしょうか。
これは、企業活動にも言えると思うのです。


 視点を変えてお話しましょう。
「オンリーワン」という言葉は、かなり昔からありますが、
槇原敬之さんが作詞・作曲して、スマップが大ヒットさせた
「世界に一つだけの花」。この歌が、
再びこの言い回しに注目をさせたのだと思います。

「花屋の店先に並んだ いろんな花を見ていた
ひとそれぞれ好みはあるけど どれもみんなきれいだね
(中略)
僕ら人間は どうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのにその中で 一番になりたがる?
(中略)
小さい花や大きな花 一つとして同じものはないから
NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one」

 しかし、この歌について言えば、
勿論、歌としては、とても素敵で、大好きな歌なのですが、
それはそれとして
「小さい花や大きな花 一つとして同じものはない」
というようなフレーズを人や企業に当てはめて良いのでしょうか?

 そもそも言いがかりのような話ですが、
花にしても「一つとして同じものはない」と言い切れるでしょうか?
例えば、真っ赤なバラ。
確かに大きいのも小さいのもあるでしょう。
しかし、同じような大きさのバラも沢山あります。
同じ品種の同じような大きさの真っ赤なバラを集めてきて、
一本一本の違いを述べよ。と言われても
同じ真っ赤なバラにしか見えないと思います。
では、そのバラに価値がないでしょうか。
そんなことを言う人はいないでしょう。

 つまり言いたいのは、バラも、チューリップも、
カーネーションも、それぞれの価値はありますが、
同じに見える赤いバラだって、
やはりどれも価値があると思うのです。

 人だって、企業だって、大ざっぱに見れば、
見分けが付かないほど、似たような人も会社も沢山あるのだと
思います。でも、見分けが付くようにならなければ価値がない!
「オンリーワン」という考え方には、そのような意味が含まれて
いるように感じられるのですが、違うでしょうか?

 新しい品種を作り出す。今までにない鮮やかな赤いバラ。
そんな品種を産み出すんだ!勿論、これは素晴らしいと思います。
でも、既存の品種のバラだって、より鮮やかな赤にしよう。
より大きな花を咲かそう。より安く作ろう。
同じように頑張っている生産者は沢山いると思うのです。
そして他の生産者が作ったバラと見分けはつかないかも知れないけど
立派なバラが沢山生産されて、市場で消費されていく。
それは、それで価値のあることをしていると思うのです。
「オンリーワン」の技術やサービスを目指すのも素晴らしいですが、
既存の技術やサービスを高めようとする努力だって価値はあると
思いますし、同じような技術やサービスを持つ企業があるから
その商品の価値が無くなると言うことでは、勿論、無いのだと思います。
商品やサービスは、需要と供給の関係なのですから、
需要がある限り、供給する意味も価値もある筈です。
反面、「新しい」「オンリーワン」のサービスや技術であっても、
需要が少なくては、供給する意味も価値も無くなってしまう筈です。

 個性、個性と教育現場から企業活動まで
個性の重要性が説かれますが、
個性的な人や会社とは、まれな存在だと認めてしまえば
どれだけ気楽になれるか。そんなことさえ思います。

 「同じだっていいじゃないか」
そう開き直ってはいけないでしょうか?
同じでもいいけど、より良いサービス、より良い技術、
より良い商品を提供できるよう努力しよう。
これもまた、十分価値のあることだと思います。
勿論、ほかが真似できないサービスや技術、商品を
作り出すことも価値あることだと思いますが。

 結局の所、そのサービス、技術、商品で、
生き残れるのか。企業が存続し得るのか。
そこのところが、一番大きなポイントではないでしょうか。
市場が大きいのか。市場が地域に限定されているのか。
それとも小さな市場で勝負したいのか。
企業戦略は、そうしたことで違ってくるのだと思います。

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