07年7月14日
JTBが発表した今年の夏休みの旅行動向によると、
高額な旅行商品に人気が集まり、総旅行消費額は
昨年の夏休みに比べ3.0%増の3兆2924億円。
今の調査方法になった2000年以降、最高の見通しになったそうです。
注目されるのは円安傾向により、海外への旅行費用が
上がっているにも関わらず、堅実に消費額が膨らんでいることです。
テロの不安にしても依然、残ったままです。
つまり行きたいという自分の都合が、
料金が上がっている。リスクも想定できる。
という都合に勝っていると言うことでしょう。
勿論、この背景には財布に余裕が生まれてきたということがあります。
商品を販売する側からすれば、この変化をどこで見極めるかが問題です。
行きたい!という自分の都合より料金やリスクが勝っていれば
当然、行かない。もしくは安い商品を探す。ということになります。
ところが、どこかの分岐点を超えると、今度は高くても行く。
もっと高くても、良い商品が欲しい。となるのでしょう。
この見極めをする為には、継続的に旅行動向などの調査を
追う必要もあるでしょうが、一方、いきなり廉価な商品ばかり扱っていた会社が
高額商品を開発することは難しいでしょうから、
薄利でしのいでいる時期にも、利益率の高い商品の開発に
取りかかる必要があるのだと思います。