０７年７月１１日
今更ですがチャンドラー。痺れます。
初期の短編集で「赤い風」「密告した男」「ベイ・シティ・ブルース」
の三話が収められているのですが、
特に「赤い風」、素敵でした。
まず、文章から町の様子、事件現場の様子などなど
映像が目に浮かぶようで描写が素晴らしい。
映画を観ているようです。
色彩もあでやか。風にまで色が付いているような気がします。
あっ、、タイトルも「赤い風」でした。
風に舞う土埃に夜のネオンが反射して
風に色が付いているように見えるという感じでしょうか。
ここまで映像的な文章を綴る人はいなかったのかも知れません。
１８８８年に生まれ、１９５９年に亡くなったチャンドラーですが、
何故、これほど人を惹きつけて止まないのか？
それを探るだけでも、楽しさは尽きません。
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