07年6月29日
最近、漁のことをよく思い浮かべます。
魚を捕る漁です。
沢山捕りたければ大きな網を使いたいでしょう。
でも、編み目が大きければ魚はすり抜けてしまうし、
編み目を小さくするには手間がかかる。
それに大きな網を使うには、船も人出もたくさん要るのでは
ないでしょうか?
お客様づくりを考えるとき、こんなイメージが
最近よく浮かぶのです。
ついつい大きな網を張りたくなってしまうのですが、
編み目が大きくては、マグロや鯨しかかからないかも知れません。
でも、小舟で漁をしていたとしたら、大きな獲物が入ったとしても、
船に揚げることも、港へ持っていくことも難しいでしょう。
やはり、小舟(中小企業)が漁をするには、
網は小さいけれど、編み目は丈夫で細かく、
欲しい魚(目標にする市場)のいる場所を、
きっちり探して網を投げ込むべきではないでしょうか。
でも、丈夫で細かい編み目の網は、
小さなものを作るとしても、とっても手間がかかりますし、
ついつい兎に角、魚が網に入らないことには始まらないよと、
スルスルすり抜けられるデッカイ編み目の大きな網で
漁を始めてしまう。
それでは、いつまで経っても水揚げが、、、
そんなことを最近、よくイメージします。
インターネットは大海原にド~ンと網を広げるようなものです。
でも、反応を捕るのは難しい。
インターネットによるマーケティングは、
コストを考えると中小企業でも十分、やっていけるものです。
しかし、敢えて対象を絞り込んで、編み目を細かく張り巡らせて、
一度捕まえたら、魚の方が逃げたくなくなるほど
丈夫に網を作り上げる必要があるのではないでしょうか?
そのためには、手間も根気も要る筈です。
そんな事をよく考えます。
広告も同じでしょう。
大きな費用をかけて、ド~ンと打ち出しても、
どうやって見込客を商品へ誘導するか?
緻密な網を張り巡らせないと、網をすり抜けて行ってしまう。
最近は網を横目で眺めながら、網にも入ってくれない魚が
増えたように思います。
他にもコラムにはテーマ別に色々な記事が掲載されています。是非、ご覧下さい。