０７年５月３１日
横浜の松坂屋で５月３０日まで開かれていた「美空ひばりの世界展」。
生誕７０周年記念ということで、生まれ育った横浜での開催でした。
松坂屋は伊勢佐木町にあるのですが、
横浜の賑わいはすっかり桜木町や横浜駅周辺に
移ってしまいました。
そこで伊勢佐木町にも賑わいを、という狙いだったようです。
狙いは大成功のようで入場制限をするほどの賑わいでした。
何故か？理由の一つは招待券をかなりばらまいたこと
にあるようです。入り口まで続く長い列に並んで様子を見ていると、
窓口で入場券を買っている人が少ないこと、少ないこと。
でも、考えてみれば入場料収入より、
とにかく伊勢佐木町に足を運んで欲しいとの願いの方が
大切でしょう。
商店街も出店を出したり道行く人を惹きつけようと
頑張っていました。
デパートと地域が一体となって取り組んだことが
良かったのでしょう。
さて、「美空ひばりの世界展」の方ですが、
これが結構面白いのです。
飾ってあるステージ衣装を見て皆が驚くのは
美空ひばりって小柄なんだ！ということでしょう。
貫禄たっぷりに堂々と歌い上げるイメージと
衣装の大きさのギャップはかなりのものでした。
子役時代からの写真の数々を眺めていて
感じるのは、昭和という時代です。
一人の歌手を通して戦後の昭和史を振り返っている。
そんな印象でした。
小樽にある裕次郎記念館を訪ねたときも
同じ感想を持ちました。
裕次郎とひばり。多くの日本人の心に強い印象を残しているのは、
二人の歩みと戦後の高度成長に至る歩みが
重なって見えるからでしょう。
入館者数の減少から昨年１１月に閉館した
「京都嵐山美空ひばり館」も、来春リニューアルオープンするとか。
京都に行く機会があったら是非、訪ねてみたいと思います。
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