07年5月21日
急速に経済力をつけながら、信じられないことも
次々起きている国が中国と言えるでしょう。
 
  日本など、先進国が歩んできた過程を、
 短期間に駆け上がろうとしているが故なのかも知れません。
 給料袋の中身は「偽札」、怒る作業員を工場が解雇したなんて
 ニュースを聞くと、どう解釈すればいいのか、
 頭の中が???となってしまいます。
 
  広東省の染物工場で作業員に支給された給料が
 偽札だったことが判り、会社に抗議したところ、解雇処分になった
 というのです。偽物では?と疑い近くのスーパーマーケットにある
 検査機でチェックしたと言いますが、偽物では?と疑うことから、
 まず???ですよね。一体どんな社会?どんな会社?
 
  一方、各国の経済競争力を分析し順位付けしている
 スイスの国際経営開発研究所(IMD)によると、
 2007年版の順位は、1位が7年連続でアメリカ。
 日本は昨年の16位から24位。
 一方、中国は昨年の18位から15位に上昇。
 逆転されています。
 
  経済競争力では日本を上回りながら、偽札が支給される国、中国。
 今までならば、競争力をつけながら、社会や仕組みが
 整えられて行ったのでしょうが、
 一足飛びに駆け上がろうとしているところに
 活力と危うさが同居する、かつてない状況が生まれているのだと思います。
 しかし、一足飛びに駆け上がらなくては、国が保たないのだと考えると
 別の意味の危うさも、そこにはあるのだと思います。