０７年５月２１日
気が付くと気持ちが少し暖かくなっているような映画です。
アルゼンチンの映画なのですが、
今までにアルゼンチン映画を観たことは、
あるような気もするし、無いような気もするし、
具体的には思い出せません。
こんな映画がポコポコ産み出されているのなら
驚くべきことですが、そんなことはないのでしょうネ。
ロード・ムービーの一種だと思います。
失業してしまった主人公が、行く先々で起こる出来事に
身を任せているうちに、いつの間にか新たな道が見えてきて、、、
というような物語。
物語の背景になっている地方は、映像で見る限り
自然が厳しく、決して人が暮らすのに気候が良いなどとは
思えない土地なのですが、出てくる人、人、人が皆、
人間くさい人ばかり。コンクリートジャングルでは、
もう見つけることができなそうな人種と言えそうです。
でも、人って本来こういうものなのでは？
何で現代人って違っちゃってるの？と画面は語りかけます。
そんな自然と人を捉えるカメラが素晴らしい。
気が付けば厳しい自然に、
こちらも身を任せたい気持ちになってきます。
出演している俳優たちは、殆どがプロの役者ではないそうで、
主人公は監督が利用している駐車場で働いていると言いますから
驚きです。でも、出演者それぞれの持っている個性が
溢れて出ていて物語にリアリティを与えています。
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