映画「ロッキー・ザ・ファイナル」

07年4月30日
 いい映画でした。
ナント言っても一作目のロッキーのテイストが
甦っていました。

 監督も兼ねたスタローンは、その辺りは
かなり意識していたと思います。
随所にフィラデルフィアの街をリアルにスケッチした映像が
挟み込まれています。
そんな街で暮らす主人公の生活がリアリティを持って
語られていました。


 しがない暮らしにうんざりし這い上がろうとしていたロッキー。
そんな暮らしぶりが丁寧に描かれていたからこそ
一作目のロッキーは大ヒットしたのだと思います。
ジョン・G・アヴィルドセンの演出が光っていました。

 今回は栄光の思い出に溺れるでもなく、
しかし亡き妻との思い出は留めもなく溢れ、
生活のためレストランを地道に経営しながらも、
空虚な思いを抱える主人公を見事に描いていました。

 子どもとの距離は遠くなってしまったけれど
独立した社会人になったのだし、
経営するレストランは賑わいが絶えないし、
不満を言ったら罰が当たるかもしれない。
でも、この胸の内の空しさは何だろう?
そうした気持ちを抱く中高年は多いと思います。

 スタローンは、この映画で明快な回答を用意しました。
人に何を言われたっていいじゃないか。
挑戦したいものがあるのなら、諦めず挑戦するべきだ。
挑戦することだけが、ぽっかり空いた穴を埋める手段なんだと。

 スタローンは、ロッキー・シリーズの他、
何本か監督もしていますが、今後、監督業へ本格的に進出していく
可能性もあるのではないでしょうか。
イーストウッドが俳優としての自らの出世作とは、
かなり違うテイストの映画を多く作り出している様に、
スタローンも意外や意外、繊細なタッチの作品を
今後、生んでいく可能性があるように思います。

 と言っても、今、撮影しているのは「ランボー」シリーズと言いますし
監督作が見られるとしても、しばらく先のことでしょうが、、、





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