07年3月10日
フィナンシャル・タイムズのコラムニスト、ルーシー・ケラウェイが、
1980年以降に生まれたジェネレーションYのことで、
面白いことを書いています。
「従業員として彼らが求めるものは、先輩たちと同じ。
良い給料、面白い仕事、認めてもらうことだ。
企業の側は、うちの会社に来ればこの3つは保証すると
はっきりさせておけば、真の意味での才能ある人材は
(若い人材も、それほど若くない人材も)
向こうから次々とやってくるはずだ。」
確かに当を得ていると思います。
でも、それだけで、働く人は満足を得るのでしょうか。
このメルマガを読んでいる人で、
今晩の食事の心配をしている人がいるでしょうか?
では、明日は?3ヶ月後は?心配はしていないでしょう。
歴史上はじめて、飢えの心配をしなくて良い時代に
日本は突入しています。
もっと高い車、広い家、豪華な旅行は得られなくても、
取りあえずの生活はできている社会が実現しています。
すると欲しくなるのは、充実感、達成感、人の役に立つこと、
社会に貢献する目標など、金銭だけではない部分にまで
広がっていくというのが、人という存在のように思います。
阪神大震災のとき全国から続々と集まったボランティアを見て、
人々がそうしたモノに渇望していることに気づかされました。