07年2月13日

 昨年の韓国映画の輸出額は、68%減、

特に日本向けは82%も減少したとのこと。
際立って質が落ちたと言うこともできないと思うのですが、
ブームになるということは、こういうことなのだろうかと恐ろしくなります。
 
 さて、今日ご紹介する映画は『甘い人生』以来1年ぶりという
イ・ビョンホン主演の恋愛映画『夏物語』です。
 
 歴史の波に翻弄された男女の悲恋を描いた作品で、
主人公の青春時代と著名な教授になった現在の両方を
イ・ビョンホンは演じています。
 
 構成は現在と過去を交錯させて描いていますが、
物語がさほど混乱することもなく、映画は流れていきます。
 
 韓国の人ならば懐かしく感じるのかも知れませんが
(日本でも同じような時代はありましたし、理解はできます。
でも、懐かしい時代を出演者たちが懐かしそうに演じてしまったところにも
乗り切れない理由の一端はあると思います。)
学生の農村奉仕活動を舞台に、ラジオの連続ドラマ、野外映画会などが
扱われ、その中でイ・ビョンホンとヒロインのスエは出会い恋に落ちます。
 
 正直、この辺りは全く見ていても乗ってきません。
よくよく考えると、現在と過去を交錯させて描く意味も曖昧です。
はじめは韓国の歴史的背景を判らないからとも思いましたが、
韓国でも興業はふるわなかったようですから、
そういう問題では無いのかも知れません。
 
 ところが学生運動に巻き込まれ警察に逮捕されてからは
俄然、映画が躍動してきます。当時の背景が理解できずとも
引き込まれていきます。
 
 それはイ・ビョンホンの演技力に負うところが大きいのは明らかで
前半ののんびりした田舎での出会い、そして恋には見られない
屈折した若者の胸の内が表現されています。
 
 警察によって若者の脆く危うい信念も愛も踏みにじられ、
踏みとどまろうとしながら崩れていく様が、巧みに演じられています。
崩れ落ちていく儚さみたいなものが異様に光を放ちます。
 
 ヒロインを演じるスエも、強い意志を持とうとしながら
世の中の流れには逆らえず、恋を悲恋に終わらせる
可憐な女性を好演しています。次の作品が楽しみです。
 
 類型的な人物像が多く(特にイ・ビョンホンの父親)、
物語にも無理が多いのは事実。
イ・ビョンホンが好き!という人にしかオススメできませんが、
韓国映画が一時のブームとならないことを祈りつつ
今後に期待したいと、この映画を取り上げました。


 

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