07年2月7日
気が付けば、今まであり得ないと思っていたことが
可能になっていた連続が20世紀という時代ではないでしょうか。
100年で変わってしまったことを数えようとしても
数え切れないと思います。
日々の暮らしでは気づかなくても、ふと振り返れば変わっていた時代。
それは21世紀に入った今も続いていると思います。
コンクリート一つとっても、寿命は100年程度と思われていました。
しかし、鹿島は電気化学工業、石川島建材工業と共同で、
寿命を100倍の1万年にまで伸ばせる長寿命化コンクリートを開発しました。
塩害や水による腐食を受けやすい護岸や橋脚、トンネルなどに使えば、
将来の補修費用を軽くできると言います。
大成建設はフランスで開発された超高強度コンクリート系素材に、
特殊な繊維を加えることで、耐火性能を大幅に強化したコンクリートを開発しました。
火災時にコンクリート内部の水分が膨張し、表面がはがれるのを防ぐため、
特殊な繊維を混ぜ込み、水分の「逃げ道」を作ったのだと言います。
昨日の常識が今日の非常識ではありませんが、
できないという思い込みで、行き先を誤ることもある、
そんな意識は常に持たなければならないのだと思います。