07年2月5日
アメリカの前副大統領ゴア氏が出演して地球温暖化の危機を訴える
ドキュメンタリー映画「不都合な真実」をアメリカ西部の公立学校が
理科の教材として上映しようとし、生徒の親の抗議で
教育委員会が中止させたそうです。
中学1年に相当する子どもたちの授業だったそうで、上映されると聞いた親が
「(温暖化対策に消極的な)アメリカを非難するような偏見に満ちた映画を
子どもに見せるな」と抗議するメールを教育委員会に送り、教育委員会は
「議論が分かれる問題を教材で扱う場合は事前の承認と、異なる見解の紹介が必要」
として、上映を中止させたとのことです。
一見、非常におかしなことをしているように見えますし、
ワシントン・ポスト紙などが伝えたそうですが、マスコミも一石を投じたくて
報道しているのでしょう。日本のマスコミは大きく扱っていませんが、
中止に対しての批判的な意図が小さい記事でも読み取れました。
ただ、「議論が分かれる問題を教材で扱う場合は事前の承認と、
異なる見解の紹介が必要」というのは、もっともな対応だとも思います。
「不都合な真実」が一方的な視点のみで描かれていることは、ご覧になった方は
感じるのではないでしょうか。(温暖化が問題かどうかという議論は別問題として。
また説得力のある映画かどうかという議論も別問題として。
=私は間違いなく温暖化は進んでいると思うし、
説得力のある映画だとは思いましたが、、、)
私たちは間違いなく資本主義を根底とする社会に生きているワケですが、
そうした中、言論の自由や教育の在り方、地域や企業の在り方などなど様々な問題が
噴き出てきたのを感じさせる出来事だと思い紹介いたしました。