07年1月18日
本書より「共産主義は新たな共産官僚を生み出しただけに終わり、
そのことに民衆が気付いたときに必然的に終焉を迎えた。
では、いかにして己のアイデンティティを確立するのか。
宗教である。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、いや仏教ですら
原理主義が台頭する下地が、ここに出来上がるのである。
その開祖が出現し、新たな宗教を提唱、
一時の間、心の平安が訪れた時代。
その「平安」の再現をする願いが、現実政治との軋轢の間で、
新たな火種となっているのだ。世界各地で起きている紛争は、
そのもがき、試行錯誤のなれの果てだといえる。」
世界各地で起きている紛争、そこには宗教が密接に
関連していると言われています。
ところが宗教への理解ということになると、
苦手だな、という人が多いと思います。
そんな我々への格好な入門書がこの「宗教世界地図」。
短時間に概要を掴みたいという人に格好の一冊です。