０６年１２月１９日
ちょっと風変わりな映画です。
のちに「ハリー・ポッター」を撮るクリス・コロンバスが
３０歳ぐらいのとき（１９８８年）の作品です。
前年に「ベビーシッター・アドベンチャー」を演出しヒットを飛ばし、
将来を期待された頃でしょう。
ご存じ、プレスリーのヒット曲「ハートブレイクホテル」
が映画のタイトルです。
夫を亡くして以来、殻に閉じこもりがちの母親を励まそうと
母親の大好きなエルビス・プレスリーの誘拐を企てる少年が
主人公です。これだけでも、変ですよね。
つまり、もちろん亡くなっていますから本物ではありませんが
プレスリーが出てくるわけです。少年と家族がプレスリーと
ほんのつかの間ですが交流する物語というワケです。
プレスリーの死後、結構この手の映画は作られているのですが
ヒットメーカーとなる片鱗を既に見せている
クリス・コロンバスの演出がなかなか爽やかです。
プレスリーを演じるデビッド・キースは、そっくりさんを
目指すのではなく、大スターらしさを醸しだし、
不気味に見えないように演じているところが、なかなかです。
レストランでの歌と踊り、そのあとのケンカの場面などは
映画の一番の見所となっていて、「ブルー・ハワイ」や
「監獄ロック」など、たわいないエルビス一連の映画群を
彷彿とさせて楽しめます。
レンタル・ビデオ店などで見つけたら、是非、借りてみてください。
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