06年10月7日
タコスの本場メキシコで、カップラーメンの人気が
沸騰しているとか。
駅や学校、コンビニなど街の隅々でめんをすする人の姿が見られ、
新聞や雑誌が次々に特集を組むほど。
でも、伝統的な食材の豆やトルティージャの消費量は急降下。
「伝統食を守れ」と警戒する声も・・・。
メキシコでは店に備え付けの辛いチリソースをたっぷりかけ、
ライムをしぼって食べるのが流儀。
値段は、店頭でお湯を注いで食べると8ペソ(84円)。
街角の安い屋台でお昼に食べるタコス三つ分と、ほぼ同額。
スーパーで買うと1個4ペソ(42円)。
メキシコでは「マルちゃん」が最も多く、市場の8割を独占。
カップめんの代名詞にもなっているそうです。
人気が出たきっかけは、80年代に「アメリカに出稼ぎに行った
メキシコ移民がお土産として持ち帰った」というんです。
意外なところから広がるんですね。
メキシコの昨年の消費量は8年前の10倍、10億食
と言いますから、確かに伝統的な食材の関係者が、
危機感を覚えるのも判ります。
メキシコ料理に欠かせない豆の1人当たり消費量は
10年間で半減して約9キロ。トウモロコシも3割減。
特に35歳以下の世代が豆を食べなくなっているそうです。
日本発のモノが広がるのも嬉しいですが、
土地ごとの美味しい食文化だけは壊れて欲しく無いですね。
旅行の楽しみって半分は食べ物ですものね。