06年9月22日
総務省が17日発表した統計調査によると、
今月15日現在の65歳以上の高齢者人口は、昨年より83万人増えて2640万人。
総人口に占める割合は0・7ポイント増の20・7%に達したそうです。
欧米などで20%を超えている例はなく、
国際的にも最高水準の長寿国になっています。
高齢者のうち75歳以上は昨年より54万人増えて1208万人。
人口割合も0・5ポイント増の9・5%となり、
早ければ来年にも10%を突破しそうです。
65歳以上の人口割合は、昭和25年が4・9%、
その後毎年上昇を続け、60年に10・3%。
さらに20年後の平成17年に20%に達しました。
ここで、ひとつ申し上げたいのは、このことは、おおまか
判っていたと言うことです。
このような統計は、大きな戦争や伝染病でも無い限り
いきなり変動しません。
ですから統計や白書を見ていけば、将来像はかなり見て取れます。
しかし、テレビや新聞の報道はインパクトに飛びつきますから、
統計の発表自体は大きく取り上げないのです。
そこで、日々マスコミだけを見ていくと、社会の変化に
意外に気づかないことがあるのです。
社会保険など良い例で、マスコミの論調では、
いきなり問題が噴出してきた印象を受けてしまいますが、
ずっと前から破綻は目に見えていました。
それを結果的に皆が放置していたわけで、
統計的に見て、かなり前に破綻は見えていたのです。
統計や白書を利用して、早くから未来の社会像を思い描くことは、
どのような職業であれ、大切です。
それは単なる予想や妄想ではないからです。
多くが現実となるからです。
他にもコラムにはテーマ別に色々な記事が掲載されています。是非、ご覧下さい。
【映像・メディア】 【儲けのヒント】 【お楽しみはこれからだ】 【日々更新】