06年8月29日
我々マスコミの側にいる人間なら誰でもお世話になったことのある施設が
世田谷にある雑誌専門の図書館「大宅壮一文庫」でしょう。
ネタを拾いに通ったり、リサーチのために通ったり、
他に似たような施設もないので、少々都心から遠く、
完全に半日仕事になるのですが、利用者の絶えない施設です。
しかし、もう一つ雑誌専門の図書館が生まれるという
ニュースが飛び込んできました。
都立多摩図書館(立川市)に一般雑誌から学術雑誌まで
幅広い雑誌を集めた「東京マガジンバンク(仮称)」設立が決まったのです。
都立中央図書館(港区)などの雑誌のバックナンバーを集約。
現在刊行されている雑誌約6000種類もそろえ、
閲覧と有料コピーの提供を予定、約1万6000種類、約124万冊を所蔵し、
2009年度のオープンを目指すそうです。
膨大の量が発行される雑誌の保存は、昔から問題にされていました。
実は映像もそうです。日本中で毎日作られている映像素材。
全てを保存することは事実上不可能ですし、
現実には自然消滅しているものも多いでしょう。
実際に映像を制作すると、そうしたことが実感されます。
撮影したテープ、完成したマスターテープ、
配布用にコピーしたテープなど、気が付けば1本の映像を制作しても、
かなりの本数のテープが会社に残ります。
どのように整理し、保存するか、これは担当者にとっては、
少しばかり頭の痛い問題です。
しかし、一つだけ言えることは、直ぐに手を付けるべきということです。
置いておくうちに面倒になり、どのテープがどのようなものか判らなくなり、
担当者が変わると、もう闇へ葬られかねません。
書籍と違って映像の困るところは、
開けばすぐ内容が判るものではないこと。
再生して映像をチェックすることは面倒なものです。
とにかく直ぐに手を付けましょう。
他にもコラムにはテーマ別に色々な記事が掲載されています。是非、ご覧下さい。